くまぞう雑記帳

伊福部昭、芥川也寸志、黛敏郎・・・クラシック系日本人作曲家の音楽を愛好しております。

関西フィル定期大澤交響曲、CDとの違い 

〔2007.12.02〕
11月28日の関西フィル定期演奏会で演奏された大澤壽人「交響曲第3番」で、ナクソス日本作曲家選輯の大澤のCD(→こちら)と比べて解釈の違い、という以上の相違がありました。私が明らかにCDと違うなと思ったのが第2楽章、CDの2分30秒前後に現れるヴァイオリンのピチカートが今回のライブでは弓弾きになっていました。CDを聞きなれているので何かヘンだな〜と感じましたが・・・他にもどこがどう違うと明確に指摘することはとてもできませんが、かなりナクソス盤とは異なる演奏をしている部分があったように思います。

昨年の関西フィル第189回定期の大澤壽人「小交響曲」の演奏の際、楽譜が非常に分かりにくくて楽団員の方が大混乱したということがあったらしいです(当ブログ関西フィル第189回定期:難産の末に・・・大澤壽人「小交響曲」 参照)。今回も同様の問題があったのかな、と推測します。関西フィルは今後も毎年大澤作品を取り上げていく予定だとか。その度にいろいろ演奏上の困難が発生するかもしれませんが、それにめげず頑張っていただきたいですね。
[ 2007/12/02 20:33 ] 大澤壽人 | TB(0) | CM(2)

関西フィル定期の大澤壽人「交響曲第3番」、グリーン交響楽団「交響譚詩」、「ブレードランナーファイナル・カット」 

〔2007.11.30〕
最近あまり更新できていませんが・・・先週末からけっこうイベントがあったので簡単に近況を。

11月28日は関西フィル第198回定期演奏会で飯盛泰次郎の指揮による大澤壽人「交響曲第3番」を聞きました。よかったです。演奏は「あわてないで、もうちょっと落ち着いて」と思う場面がけっこうあったのですが・・・大澤の交響曲は「ラヴェル、フランス6人組、バルトーク、あるいはシェーンベルク」(当日のパンフの片山杜秀氏の解説より)、そして日本の音階やリズムといった雑多な要素をパッチワーク風に、無造作に投げ出しているようなところがあり、ライブで1回聞いただけの交響曲第2番はとっつきにくい印象のままです。

一方3番の方はCDで聞いているうちにだんだんこれはすごいと感じるようになりました。今回実演に接し、この曲がそういった種々雑多な要素で非常に緻密に組み立てられ、クラシック音楽の批評でよく聞く「有機的連関」というやつがまさに当てはまるなあと感じました。戦後初のコンサートでの演奏という画期的な場に居合わせることができ、満足いたしました。

11月24日にはグリーン交響楽団という初めて聞くアマオケの伊福部昭「交響譚詩」をいたみホールで聞いてきました。こちらはちょっと微妙。こなれが悪く、「どこかあまりなじみのない国の作曲家の作品を、物珍しそうに恐る恐る演奏している」ような違和感。邦人の曲なのに。他の曲はけっこうお上手な演奏だったのに。西洋のクラシックが好きで演奏家になった人は感覚も西洋人的? なので伊福部の曲を「郷土の作曲家の作品」という感覚で共感を持って演奏するのは難しいことなのでしょうか。

そして関西フィル定期の前日、ネットでいろいろ調べているうちに「ブレードランナーファイナル・カット」が11月末日で公開終了、ということを知り愕然。そもそも東京のみの上映だと思っており、ヴァージョンも従来のディレクターズカット版だと勘違いしていました。なんとリドリー・スコットが新たに手を加えた究極のラストヴァージョンとは!しかも映画館での上映はこれが最後、との情報も。ぐわ〜!! 絶対見逃せん。ということで29日に梅田のシネコン「ブルク7」で見てきました。言葉がありません。感動。映画館で観たおれ勝ち組。
[ 2007/11/30 22:59 ] 大澤壽人 | TB(0) | CM(0)

関西フィル第189回定期:難産の末に・・・大澤壽人「小交響曲」 

〔2006.12.02〕
(2007年10月28日追記:ブログペットを削除したのでブログ管理人が誰と対話しているのか意味不明になりました。すみません)

くまぞうJr.(当ブログに生息するブログペット):きょうは前回の記事関西フィル定期:注目の大澤壽人「小交響曲」と左手のピアニスト舘野泉で書いた関西フィル第189回定期演奏会の感想ですね。大澤壽人の「小交響曲」どうでした?

くまぞう(当ブログ管理人)期待したとおり、なかなか面白い曲だったよ。まずはオケの編成だが、弦楽が第1バイオリン8人、第2バイオリン6人、ビオラ4人、チェロ3人、コントラバス2人、それとフルート、ホルンが各1人という・・・

くまぞうJr.:それってかなり変わった楽器構成ですよね。会場のお客さんも一体何が始まるんだ、って思ったんじゃないですか。

くまぞう:プログラムにも編成のことは何も書いてなかったからね。ただ私は知ってたんだ。前回の記事で紹介した今年3月のオーケストラ・ニッポニカ公演のパンフに1936年に大阪で開かれた大澤の帰国記念演奏会のプログラムの写真が載っていて、小交響曲には「フリュートとホルンと絃楽の為の」と副題がついているんだ。

くまぞうJr.:そうだったんですか。ところで、くまぞうさんがコンサートにいっている間にネットでいろいろ調べたんだけど、今回の大澤作品は楽譜に問題があってオケの関係者、実際に演奏した楽団員の人はかなり苦労したようなんですよ。で演奏大丈夫だったのかなって心配してたんですけど。

くまぞう:えっ、そんなことがあったの? 詳しく教えてくれよ。

くまぞうJr.:関西フィルのライブラリアンをやっている人のブログMy Libraryの11月26日から30日にかけての日記やコメント欄を見ると、いざ練習、という段になってもパート譜はあるけどスコアがない状態だったようで。楽譜の復元作業を担当した作曲家の方のCompass360というブログ(→2006年11月22日「大澤壽人」11月27日「おわったー!」)や関西フィルのバイオリン奏者CHINAMIさんのいいのか、これで?の記述も合わせてみると、「楽譜がちゃんとしてない」ということで練習もなかなかうまくいかず、演奏者やスタッフのストレスがかなり高まっていって・・・という感じですよ。

[ 2006/12/02 18:28 ] 大澤壽人 | TB(3) | CM(0)

関西フィル定期:注目の大澤壽人「小交響曲」と左手のピアニスト舘野泉 

〔2006.11.27〕
(2007年10月28日追記:ブログペットを削除したのでブログ管理人が誰と対話しているのか意味不明になりました。すみません)

くまぞう(当ブログ管理人):実は今月30日に関西フィルハーモニー管弦楽団のコンサートに行くんだ。Jr.くん、当日はしっかり留守番を頼みます。

くまぞうJr.(当ブログに生息するブログペット):あっ自分だけずるい(-_-#)これっすか。

くまぞう:そう、なかなか面白いプログラムだろ?

 関西フィルハーモニー管弦楽団 第189回定期演奏会
(2006年11月30日、大阪・ザ・シンフォニーホール)
 指揮:飯守 泰次郎
 曲目:大澤壽人:小交響曲 ニ長調
    ラヴェル:左手のためのピアノ協奏曲 ニ長調(ピアノ独奏・舘野 泉)
    リムスキー=コルサコフ:交響組曲「シェエラザード」作品35

くまぞうJr.:日本人作曲家が好きなくまぞうさんとしては、大澤壽人の小交響曲が一番の目当てなんですね。おおざわ・ひさと、と読むんですか。どんな音楽なのかなあ。

くまぞう:大澤についてはオーケストラ・ニッポニカのHPに詳しく乗っているよ(→こちら)。1907年神戸に生まれる。関西学院中等部在学中からグリークラブ、管絃学部の指揮者等で活躍。1930年にアメリカ留学、ボストン大学等で学んだ。このころ米国亡命中のシェーンベルクにも教えを受けている。32年、25歳のときに日本人として初めてボストン交響楽団を指揮、今回のプログラムにある「小交響曲」を初演した。その後渡仏、音楽教育家として有名なナディア・ブーランジェに師事。35年には交響曲第2番、ピアノ協奏曲第2番などをパリで初演・・・

くまぞうJr.:あまり知られてないけど、すごい人だったんだ。でもニッポニカのページを読むとフランスからの帰国後は必ずしも順風満帆とはいかなかったようですね。帰朝コンサートが日本の聴衆の理解を得られなかったとか。「彼はあらゆる面で進みすぎていた」って書いてあるよ。
[ 2006/11/27 01:06 ] 大澤壽人 | TB(0) | CM(0)
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