(2007年10月28日追記:ブログペットを削除したのでブログ管理人が誰と対話しているのか意味不明になりました。すみません)
くまぞう(当ブログ管理人):実は今月30日に関西フィルハーモニー管弦楽団のコンサートに行くんだ。Jr.くん、当日はしっかり留守番を頼みます。
くまぞうJr.(当ブログに生息するブログペット):あっ自分だけずるい(-_-#)
これっすか。
くまぞう:そう、なかなか面白いプログラムだろ?
関西フィルハーモニー管弦楽団 第189回定期演奏会
(2006年11月30日、大阪・ザ・シンフォニーホール)
指揮:飯守 泰次郎
曲目:大澤壽人:小交響曲 ニ長調
ラヴェル:左手のためのピアノ協奏曲 ニ長調(ピアノ独奏・舘野 泉)
リムスキー=コルサコフ:交響組曲「シェエラザード」作品35
くまぞうJr.:日本人作曲家が好きなくまぞうさんとしては、大澤壽人の小交響曲が一番の目当てなんですね。おおざわ・ひさと、と読むんですか。どんな音楽なのかなあ。
くまぞう:大澤についてはオーケストラ・ニッポニカのHPに詳しく乗っているよ(→
こちら)。1907年神戸に生まれる。関西学院中等部在学中からグリークラブ、管絃学部の指揮者等で活躍。1930年にアメリカ留学、ボストン大学等で学んだ。このころ米国亡命中のシェーンベルクにも教えを受けている。32年、25歳のときに日本人として初めてボストン交響楽団を指揮、今回のプログラムにある「小交響曲」を初演した。その後渡仏、音楽教育家として有名なナディア・ブーランジェに師事。35年には交響曲第2番、ピアノ協奏曲第2番などをパリで初演・・・
くまぞうJr.:あまり知られてないけど、すごい人だったんだ。でもニッポニカのページを読むとフランスからの帰国後は必ずしも順風満帆とはいかなかったようですね。帰朝コンサートが日本の聴衆の理解を得られなかったとか。「彼はあらゆる面で進みすぎていた」って書いてあるよ。
くまぞう:ドイツの音楽に目が向いていた当時の日本のクラシック界では、洗練されたフランス流にジャズ的要素が加わった大澤の音楽は異端だったようだ。それでも彼は第2次大戦前、戦中を通して日本人向け? に軌道修正した作品を精力的に作曲し続け、映画音楽や宝塚歌劇のための音楽も書いた。そのころの曲が収録されたCDが
これだ。ピアノ協奏曲第3番、気だるいアルトサックスの序奏で始まるジャズ風味あふれる2楽章が特に秀逸だと思う。
くまぞうJr.:戦後は神戸女学院で音楽を教え、クラシック音楽を紹介するラジオ番組にも力を入れました。でも1953年に亡くなってからは忘れられた存在となった・・・21世紀になって大澤の息子さんの自宅から大量の楽譜が見つかり、演奏会やCD録音もされて再評価が進んでいる、ということです。
くまぞう:今年3月4日に大阪のいずみホールで開かれたオーケストラ・ニッポニカによる大澤作品の演奏会を聞きにいったんだよ。プログラムは交響曲第2番、ピアノ協奏曲第2番と、『「“さくら”の声」ソプラノとオーケストラのための』という小品だった。
くまぞうJr.:どれもフランス留学中に書き上げた曲ですね。
くまぞう:交響曲とピアノ協奏曲に関しては、正直言って戦前の日本の聴衆と同じで???という感じだったんだよ。いや、ものすごい才能のきらめきを随所に感じることができる曲であることは間違いないさ。ただ私にはいささか難解だったな。でも「“さくら”の声」は文句なしに面白かった。
くまぞうJr.:あの「さくら さくら」をアレンジした曲なんですか?
くまぞう:フランスのエスプリと日本情緒が奇跡的に融合したとでもいうのか・・・
くまぞうJr.:ちょっと、エスプリとか意味わかって言ってます?
くまぞう:ほっといてくれ。歌はヴォーカリーズも織り交ぜ、聞いたこともない妙な転調、きらきらと輝く管弦楽法のオーケストラとの絡みがすばらしい。この曲を聴いて大澤はアレンジャーとしての能力ががきわめて高い人だと思った。ピアノ協奏曲3番の2楽章もそうだが、
美しいメロディーを得たときの大澤は無敵ではないか、と。
くまぞうJr.:関西フィルの「小交響曲」がそういう聞きやすい曲だといいですね。
くまぞう:そうだな。小品だから聞きやすいとは限らない訳で、超前衛的? だったらどうしようかと・・・期待と不安。大澤の音楽について詳しく書いている名古屋パストラーレ合奏団の
このページや、ブログでは
猿を呼べさん、
appollonまでの道のりさん、
神戸阪神地域芸術文化情報さん、
新しい世紀のための音楽さんなどが参考になるよ。
くまぞうJr.:ラヴェルの曲を演奏する舘野泉さんはステージで脳出血で倒れて右半身がマヒしてしまったけど、奇跡的に復活して今は左手のピアニストとして精力的に演奏活動している人です。
くまぞう:私の好きな伊福部昭の協奏曲を録音しているピアニストだから楽しみだよ。この人のシベリウスのピアノ曲やグリーグのピアコンのCDもなかなかいいよ。
くまぞうJr.:それとリムスキー! この曲ドラマチックで大好きなんだ。コンサートの感想、なるべく早く書いてね。