第2回おおさかシネマフェスティバルというイベントが3月16〜18日の3日間、大阪・そごう劇場で開かれます。(詳細は
log-osaka web magazine、
そごう心斎橋本店 そごう劇場を参照)
3月16日
「織田作之助没後60年記念 織田作之助原作特集」1部(午後12時20分)
『還って来た男』(川島雄三監督)上映とシンポジウム『織田作之助と可能性の映画』 パネラー/杉山平一(詩人、映画評論家)、難波利三(作家)、金秀吉(映画監督)コーディネーター/井村身恒(オダサク倶楽部仕掛人)
2部(午後3時30分)『船場の娘より 忘れじの人』(杉江敏男監督)
3部(午後6時) 『螢火』(五所平之助監督)上映とトークショー『友人たちが語る織田作之助』 トーク/田尻玄龍(織田作之助の学友)ほか
3月17日
「溝口健二没後50年記念 溝口健二作品特別上映」1部(午前11時20分)『朝日は輝く』『浪華悲歌』上映とトークショー『溝口と大阪』 トーク/上倉庸敬(大阪大学大学院文学研究科教授)
2部(午後2時)『東京行進曲』『愛怨峽』上映とトークショー『溝口健二監督を語る』 トーク/田中徳三(映画監督/『雨月物語』『山椒大夫』『近松物語』助監督)
3部(午後5時)未公開作品特別上映『小津の秋』と舞台あいさつ 舞台あいさつ/藤村志保(俳優)、栗塚旭(俳優)、野村惠一(映画監督)
(3月18日分は上記サイトを参照して下さい)
3月16日に上映の川島雄三監督作品「還って来た男」(1944年作)、以前から見たいと思っていました。この映画は音楽を担当したのが当ブログで以前取り上げた大澤壽人です(→カテゴリ
大澤壽人の記事を参照)。忘れられた日本の戦前の作曲家の楽譜作成に取り組んでおられる名古屋パストラーレ合奏団のメンバーの方のサイト
シリーズ日本の作曲家たち/7 大澤壽人でこの映画について触れている部分を読み、気になっていたのです。少し引用します。
〈映画のストーリーは、南方戦線から久々に帰国した青年が郷里の古都・京都で様々な女性たちと巻き起こす触れあいを中心としたものなのだが、重要な登場人物の一人である新聞配達をする健気な少年のテーマに、童謡「牛若丸」(京の五条の橋の上…) が使用されており、この童謡が少年の境遇や心理状態に併せて様々な形に編曲されていく見事さに、私は大いに唸らされてしまった。〉
〈(登場人物の)少年の父親はクラシックしか扱わない流行らないレコード店を営んでおり、当時のSPレコードを中心とした店頭風景を、画面のなかで十二分に堪能する事が出来る。
その店内には何と、当時ナチス・ドイツから迫害されアメリカに亡命していたはずのブルーノ・ワルターやユダヤ人作曲家マーラーのポスターが、ナチ御用達作曲家R.シュトラウスのものと同列に貼られていたり、敵国アメリカのトスカニーニ/NBCによる「運命」のSPを試聴するシーンがあったりして、「おいおい、大丈夫なの!」などと、要らぬ心配をしてしまう場面もある。
これは私の勘ぐりだが、かつてアメリカに留学したことのある大澤壽人が、当時の音楽に無知な検閲官を見越して、わざわざこんな危ない設定をしたのではないだろうか。〉
・・・なかなか良さそうです。「還って来た男」は1994年発売のVHSビデオがアマゾンで在庫切れ(DVDはなし)、劇場で見る機会も滅多にないので行きたいのですが、平日の昼間ではムリです(泣)
17日の溝口特集も魅力的です。この記事(→
Art de Vivre アール・ド・ヴィーヴル)を見ると田中徳三のトークはすごく面白そうですね。